東京都比例区の得票率をざっと分析してみました。

H26衆院東京比例1東京都比例区の各党の得票状況を、開票区ごとに選挙区への候補者あるなしに分けて集計してみました。興味がある方は集計表をクリックして見てみてください。

直感的に明らかにそうだろうなと思うところではありますが、各党ともに選挙区に候補者を出している開票区と出していない開票区で得票率が大きく違っています。次世代の党のよく知らない候補など、もともと地元に地盤のある候補ではなくても明らかにそうした傾向が出ているようです。

その意味で、今回の選挙で民主党と選挙区調整をしていた維新が一番損をしていて、共産党が一番得をしているような気がしたため、今度はこちらの(文字は大きいが)小さい方の表を作ってみました。維新vs民主vs共産の得票状況を、維新と民主の選挙協力状況カテゴリーごとに集計したものです。

H26衆院東京比例3予想通りではありますが、面白い結果になりました。

まず維新と民主の関係について見てみます。両党とも候補なし、またはどちらも候補ありの場合は、微妙に維新のほうが優勢ですがほぼドロー。

一方、片方だけが候補を立てた場合は、立てたほうが(7%の二倍の)14%程度も上回る結果になっています。候補立てたもん勝ちってことですね。

この点、元職カードが豊富で、全政党の中で圧倒的に多額の政党助成金貯金を有する民主党のほうが多くの候補を立てやすいため、選挙区調整が民主党には有利に、維新には不利に働いたと考えて良いだろうと思われます。

次に、維新vs民主vs共産の比較で見てみます。これはもうパッと見で明らかにも思えるんですが、「維新も民主も出てないからじゃあしょうがないや共産にでも入れておくか、ついでに比例も」という層が、結構な割合でいそうな気がします。

また、どちらか片方が出てる場合と両方が出てる場合でvs共産の比率にそれほど大きな違いはないことから、おそらくそのあたりの層にとっては、民主と維新は代替的な選択肢となっているのでしょう。両党の政策って互いにほとんど親和性がないように思うんですけどね。

H26衆院東京比例4で、最後にこれです。2つ目の表の「どちらも」の場合の割合で、これら三党の今回の合計得票数を再配分してみたものです。

「どちらも」ケースは実はとても小さなサンプルなので、こういう大雑把な推計はちゃんとしたところでは絶対にやっちゃいけないわけですが、選挙戦略次第ではあったかも知れない架空の姿を何となく想像してみる分には、悪くない試行だと思います。

ほんと維新にとっては民主との選挙区調整は失敗でした。おそらく江田氏まわりの方々が主導したんじゃないかと思うんですが、もうちょっとちゃんと考えて行動して欲しいです。

思えば、みんなの党のゴタゴタからなんですよね。

前回の衆院選でみんなと維新が大きく躍進したのを見て、財政規律や規制改革を推進する一大勢力ができるかもと期待したのですが、それにはまだまだ時間がかかりそうです。