カテゴリー別アーカイブ: 思うまま

シリア・パルミラ遺跡

一旦ISを追い出したはずのパルミラが再度ISに制圧されたとのニュース。残念でなりません。下手な写真ばかりですが、破壊前のパルミラの様子を少しでも多く残すべくシェアします。すべて1995年のものです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしい遺跡だったんです。

キュレーションメディアによるパクリ問題について


アーレントの言う「悪の凡庸さ(the banality of evil)」がパクリ問題に通じるという佐渡島さんの指摘。

東芝の不正会計なんかもたぶん同じだ。

それをやっている一人一人がその不正行為を自分の責任であると認識しない仕組みの中で自ら不正を改めていくのは簡単ではない。

誰でも知らない間にアイヒマンになってしまう可能性があるのだろう。

銀行界は先祖帰りが流行ってるみたいです。

これ、ちょっと古い記事ですが。短い記事なのでフルでクオートします。

“(はや耳)三菱UFJ、制服復活で一丸 -
  三菱東京UFJ銀行が支店などで個人の接客を担当する従業員の制服を復活させる。2016年1月の導入に向け、デザインなどの検討に入った。16年は東京三菱銀行とUFJ銀行が合併してから10年の節目になる。これを機に、新しい銀行カルチャーの確立を目指す。
  三菱UFJは10年末に制服を廃止し、窓口業務を担う従業員も私服で勤務している。制服姿に慣れ親しんだ顧客からは「一目で銀行員と分かった方が安心する」といった声も出ていたという。
  新しい制服の支給対象は1万5000人前後。店内の統一感を高め、顧客満足度を上げる狙いもある。
  低金利が長引くなかで、銀行の個人業務はサービス競争の様相を示している。制服の復活は吉と出るか。” (日本経済新聞朝刊、2014/11/24)

11月28日付ダイヤモンド・オンラインによれば、”制服を再度導入することで従業員のプロ意識、モチベーションを向上するとともに、顧客満足度も高める狙い”があるとのことです。なるほど。

制服を着ることによって そういう効果があると考えられているわけなので、すべての男性社員や管理職、経営陣も揃って制服に転換するのが合理的ですね。ぜひその方向で実現されることを期待しています。

銀行界では他にも先祖帰りの動きが活発化しているような話を見聞きします。

例えば、三井住友銀行は11月20日から自行ATMでの入金終日無料を発表する裏で、同時にゆうちょATM利用の完全有料化と、ファミマにある同行ATMの廃止を決めました。ユニバーサルな使い勝手という意味では、かなり退化するのではないでしょうか。(そもそも今までは時間によっては入金にも手数料かけてたんだっていうのもありますが。)

また、某大手行には、一部の女性社員を一般職へ転向させる計画があるとか、そういう噂も耳に入ってきたりもしています。

僕の前職でも、外資ファンドとの親子関係を解消した直後に始業や終業のチャイムを復活させる等、経営陣のオジサンたちの懐古主義的な動きがあからさまにあったりして、正直可笑しかったです。ま、そういうのくらいだったらかわいいものなんですけどね。

雇用に係るリスクをヘッジした結果、人道的な問題が生じている件について。

ぜひ読んでもらいたい記事です。日本型雇用の問題がよく分かります。

安定した雇用」という幻想。~雇用のリスクは誰が負うべきか?

この中で指摘されるような日本の硬直した「正社員制度」の問題について、「いずれかの国が人道的な労働条件を採用しないことは、自国における労働条件の改善を希望する他の国の障害となる」と憲章で謳う国際労働機関(ILO)が、日本に対し是正勧告を行っています。

日本型雇用システムが、日本企業の生産性が低いという問題の主な要因であるだけでなく、人道的な問題であったというわけですが、絶対に勘違いしてはならないのが、一般に非正規雇用と呼ばれる条件の良くない仕事があるから人道的に問題だと言われているわけではなく、「正社員と呼ばれる人たちを守りすぎているせいでその他の人が割りを食うことになっているのが問題だ」と、名指しで非難されているという点です。

解雇規制によって守られる「正社員という優越的な身分」が、正当な権利と言うより、実は他の人の犠牲の上に成り立っているただの既得権だったということです。

個人的には、正社員や、正規、非正規といった名前で呼ぶのもどうかと思っています。別に正しくとも何ともないのですからね。

一人一人が自己責任でリスクをとるのが米国型社会で、個人のリスクを社会全体で大きなコストを払って面倒を見るのが北欧型社会。そして、残念ながら、弱者が過分にリスクを取らされているのが日本型社会です。

誰もがチャンスをもらえる米国型社会か、社会全体で互いに守りあう北欧型社会、日本がどちらを目指すべきかは様々な意見があるでしょう。

でも、このままで良いわけはないと思います。

どんなことでも誰かがリスクをとっている、リスクがないように見えたらそれは他の誰かがリスクをとっている、社会全体ではどこかでリスクをとっている、そういう事実を言わないのはただの安全神話です。

上から下まで、右も左も安全神話が蔓延っているのが、日本の一番の問題だと思っています。

2014年12月衆院選挙: 選挙結果についての短評。

何となくそう思うという、直感に基づく短評です。

自民 293→290 (追加公認後291)
思ったほど伸びず。一応の恰好はついたが、安倍首相にとって重要ないくつかの法案で友軍になる可能性があった次世代を叩き潰す結果に。

民主 62→73
大幅増も、前回が酷すぎた分、やや揺り戻しただけと思われる。

維新 42→41
下馬評よりはだいぶマシな結果だが、選挙区調整した分、出馬しなかった選挙区の得票率が低かったのではないか。まともな形で残る政党の中で唯一の小さい政府&規制緩和志向の党なので、もうちょっと頑張ってほしいんだが。

公明 31→35
強力な支援団体と自公選挙協力が低投票率で効果的に作用。

次世 19→2
一人負けと言ってよい状況。国民の支持なく、存亡の危機。選挙少し前に話題になった女性議員の議会でのおかしな発言もかなりマイナスだったか。自民の右は右過ぎるということだろう。

共産 8→21
他野党の選挙区調整のおかげで相対的に重要度増したか。低投票率と相俟って大躍進。(ナンセンスな)主張が一切ブレないところは本当に凄いと思う。

生活 5→2
終わった感が満載。

社民 2→2
終わってると思う。

全体的に、現在の実力通りの結果だったのではないでしょうか。

「ビッグデータが導き出した第47回衆院選の議席数予測」を見て思ったこと。

Yahoo! JAPANビッグデータレポートチームによる議席予想、過去の選挙ではよく当たると評判だったわけですが、そこが来る第47回衆院選について各党獲得議席数予測(第一回)を出しております。自民圧勝とのことで、予測の詳細についてはリンクの元記事をご覧ください。

僕が注目したのはそういう大勢の話ではなく、もっと細かい部分。投票率が50%台前半のときと60%前後のときで、共産党の(得票率の代理変数としての)議席数の変化が地域ごとでどう違うのかというところです。

source:  http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/election/2014/02/
source: http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/election/2014/02/

図はYahoo!Japanによる議席予測のキャプチャーです。これを見ると、わが東京や南関東では「投票率が上がると議席を減らす」という、共産主義者一部のコアな支持者に支えられたいつもの共産党の姿です。が、ちょっと右のほうに目を移してみると、近畿と九州ではそれとは逆の変化が期待されているようです。

個人的には共産党というのは常にありえない選択肢なので、これは正直驚きでした。普段あまり投票に行かないけど何かのきっかけで行くかも知れないという層に、近畿や九州では、共産党の言い分に共感を覚える人が多いということなんでしょうか。

うーん・・・

ちなみに、僕自身は投票先はまだ決めていませんが、あまり多くない選択肢の中では、政策的には維新が比較的近いと思っています。

ペヤングの昆虫混入騒動について思ったこと。

マダガスカル・コックローチ。日本では主にペットの餌用に繁殖されています。南国生まれのせいか、日本のアレたちと比べるとだいぶ動きがノロい。
マダガスカル・コックローチ。日本では主にペットの餌用に繁殖されています。南国生まれのせいか、日本のアレたちと比べるとだいぶ動きがノロい。

最近話題のペヤングのケースですが、詳細はよく知りません。ただ、日本人の衛生観念はたぶん世界でトップレベルで、食品への異物混入に対しても非常に厳しい意見が多いと思うのですが、そのあたりの事情を良く知らない小動物や虫、微生物さんたちがいつのまにか勝手に入り込んでしまうというのは、どれだけ気を付けていてもある程度しょうがない部分があるのではないかと思うのです。

例えば、米国の場合を考えると、FDAが「The Food Defect Action Levels」というのを決めていて、これが対策を取るべき異物混入の検知レベルを食品ごとに明らかにしています。これはつまり、「対策を取るべき異物混入」に満たないレベルを「異物混入の許容レベル」と規定しているに等しいわけです。

これに対して日本の基準がどうなっているかと言えば、じつはちょっと良くわかりません。上記の米国の基準はネットで調べればすぐ出てくるんですが、日本のほうは、僕が片手間にちょっと調べただけではよく分わかりませんでした。

弁護士ドットコムによれば、食品衛生法6条4号で「不潔、異物の混入又は添加その他の事由により、人の健康を損なうおそれがあるもの」の製造販売等を禁止する一方で、対象となる「異物」は特定されていないそうです。

もし本当に日本の衛生基準が「何が異物かは特定しないけど、とにかく異物の混入はダメ、混入ゼロを目指せ」みたいになっているのだとしたら、それはちょっと問題かもしれません。100%の安全を言うのはただのファンタジーです。ゼロを目指す努力にはキリがないので、結局どこかのレベルで割り切ることが必要になるわけです。

生産者が守るべき具体的な基準がはっきりしていないと、多くの生真面目な生産者がやり過ぎなくらいやって生産性を落とす一方、一部の業者が生産効率重視のいい加減なやり方で時々問題を起こすような状況が起こりやすくなるかもしれません。

異物混入インシデントを減らすためにも、事業者の生産性向上のためにも、米国FDAの「The Food Defect Action Levels」や関連資料を容易に入手できるように、(行政に係る)具体的な情報がネットで簡単に調べられるような環境に、日本もなって欲しいなと思います。

シェアーズ・カフェ・オンライン向けにプロフィールを書いてみて改めて思ったこと。

本人(とイルカ)
本人(とイルカ)
今回シェアーズ・カフェ・オンラインに執筆することが決まり、サイト向けにプロフィールを書きました。で、書きながら思ったことを少々。

初めて就職したのは1995年1月だったのですが、今回改めてプロフィールを作る際に調べてみたところ、その年の南関東有効求人倍率が0.48%という強烈なインパクトのある数字でびっくりしました。さすが就職氷河期と言われるだけのことはありますね。普通の就職活動をやっていなかったこともあり、当時そこまで大変だったとは知りませんでした。

まったく職務経験もなかったのに中途枠で雇ってくれた会社には本当に感謝です。入社後数か月でベルリンやシリアに出張させてもらえたのも、今から思うとすごく恵まれていたなと。在シリア大使や観光大臣を表敬訪問して現地の新聞やTVで紹介されたことも良い思い出です。新聞やTVに出たのは、未だにあれが唯一の経験です。

シリアには6度の出張で都合3か月間ほど過ごしましたが、当時の先代アサド大統領独裁政権下のシリアは、意外にも多彩な遺跡と(砂漠も含めて)美しい自然に恵まれた観光ポテンシャルの高い国でした。愛すべき人々がいました。ニュース等で現在のシリアの姿を見るたびに、どうしてこんなことになってしまったのかと悲しくなります。多くのものが失われつつあります。

失われると言えば、まさに僕の大卒後の半生と被るのですが、バブル崩壊後の日本のことを「失われた20年」なんて揶揄したりもします。これについては、本当にそんなに失われたのかなぁと常々疑問に思っています。「ロマネコンティのドンペリ割り」なんていう悪趣味なものが流行ったとも言われるバブル期は明らかに異常だったし、生産人口が減り続ける状況を考えると「まぁ、こんなもんでしょ」と思っているのですが。本当に20年間も「失われた」なら、治安ももっと悪くなってそうです。

日本人はもっと自分たちの豊かさを前向きに評価してあげるべきではないでしょうか。

いつの間にかジャポニカ学習帳から昆虫が消えていた件について。

昆虫や植物の表紙写真で知られるジャポニカ学習帳が2012年から昆虫写真を使わなくなったとのこと。「昆虫キモい」との保護者や教師からのクレームを反映してのものらしいです。

これはとても残念なことだと思います。ジャポニカの写真は子供が生物に興味を持つ良いきっかけになっていたでしょうし、そうした生物への興味は、知的欲求や他者への思いやりみたいな重要な社会性を育むことにも繋がるでしょう。

世の中に昆虫写真が苦手な人がいるのは分かるのですが、ノートなんて本来何でも良いわけで、ジャポニカの表紙が嫌ならかわりに他のノートを使えば良いだけです。自分が嫌だからメーカーにクレームするというのは、ちょっと筋が違うように感じます。

特に、「ジャポニカ学習帳以外のノートを使ってもよい」というちょっとした運用変更すら自ら判断して決められない小学校教育の現場っていうのは問題なんじゃないでしょうか。

でも、この辺りは民間企業も似たようなものなのかもしれません。いつまで経っても欧米先進国に比べて生産性が低いまま改善しない要因のおそらく(小さくない)一つなのは(証拠はないが)間違いないでしょう。

最後に、これまで数多くの素晴らしい昆虫写真を提供してくれた「カメラマンの山口進さん」には感謝したいです。